1チップMSX


1チップMSX(1chipMSX)は

MSX2 相当のハードウェアを
1チップに濃縮し誕生した MSX です。


個人向けに発売された日本の MSX ハード製品としては
1995 年の MSX turbo R FS-A1GT(1995年)以来
11年ぶりに登場した製品となります。

 

ここでは実際に 1チップMSX を用いた経験を元に
使い方のポイントをまとめています。

SD カード

公式には 2G までの SD カードを使う事ができます。
4G 以上の SDHC・SDXC はファイルシステムが異なります。

 

当時の 2DD フロッピーディスクは 720k バイトなのですが、

2G=2000M=2000000k バイト……
ルートディレクトリは 112 ファイルとなるため、
(ボリューム名やディレクトリ名も1ファイル扱いです)
通常は MSX-DOS2 を入れ、階層ディレクトリを生成して使う事になります。
MSX-BASIC をメインで使う場合でも MSX-DOS2 を入れておくのが良いでしょう。
MSXDOS2.SYS、COMMAND2.COM を SD カードのルートに入れるだけです。

 

電源を切った状態で DIP スイッチ 5 番 を ON にして下さい。
これで SD カードをドライブとして認識します。

SD カードは A ドライブで認識されます。

外部フロッピーディスクドライブを付けている場合、外部 FDD は A ドライブ、

SD カードは C ドライブで認識されます。


また、AUTOEXEC.BAT に SET EXPERT=ON を含めて下さい。
1チップ MSX に付属する CD にはオリジナルの MSX-DOS2 以外に
SD カード向けに FAT16 の容量にも対応させたバージョンが入っています。
※ ディレクトリ = Windows・Mac でいう「フォルダ」の事です。

 

MSX-BASIC・MSX-DOS のファイルはそのまま SD カードに入れて構いません。
ゲームなどはディスクイメージ .dsk 形式にします。
直接ファイルを置く時はフォルダ内のファイルを 112 ファイル以内にし、
他は .dsk 形式にしておくと、そのままエミュレータでも使用可能です。

SD カードは消耗品のため、ディスクアクセスができなくなる事も想定されますので、
随時バックアップをとっておく事をおすすめします。

運営者は Dropbox に MSX 関連のフォルダを作成し、SD カードも専用にフォルダを作っています。
エミュレータはそのフォルダ内を参照させています。

 

SD/SDHC/SDXC用 SDフォーマッター4.0 | SDアソシエーション
マニュアルに書いてあるアドレスから変化しています。ご注意下さい。

DIP スイッチ

起動前に必要に応じてスイッチを設定します。電源 OFF で行なって下さい。

 

1・2 = 画面出力モード

  • 00 = コンポジット・S 端子
  • 01 = RGB(15KHz)
  • 10 = VGA(31KHz)
  • 11 = VGA(31KHz・高輝度)

3 = コンポジット赤端子

  • 0 = CMT 入出力(テープレコーダ接続)
  • 1 = 音声出力

4 = キーボード

  • 0 = 106/109 JIS 配列(日本語)
  • 1 = 101/104 US 配列(英語)

5 = SD・MMD ドライブの使用

  • 0 = 無効 ※ 外部 FDD 使用時は無効推奨
  • 1 = 有効

6・7 = リザーブ

  • 0 で 固定

8 = スロット2

  • 0 = 本体スロット 2
  • 1 = 拡張 WAVE 音源(SCC 音源) ※ 本体スロット 2 は無効

キーボード

PS/2 接続のキーボードが使えます。
いわゆる Windows パソコン で接続して使うキーボードです。
USB 接続は使えませんが、PS/2 への変換アダプタを用いて使う事ができます。
運営者が考える 1ChipMSX に適したキーボードは……

  • [F4}-[F5] 間・[F8]-[F9] 間のないもの
     MSX のファンクションキーは [F1]~[F5] です。
     フルキーボードより横幅が狭くなっているサイズのものを探すと良いかも。
  • [Home][End][Delete][Insert][Pause][PageUp][PageDown]が単独キーであるもの
     [HOME][STOP][DEL][INS][PAUSE][音量+][音量-]となります。
     [NumLock] は , になり、テンキーでの入力は行えません。
     [Fn] で入力する場合は、キーボードによって可能・不可能があるかと思われます。

MSX(1) は 50 音順のキーボードが多くありましたが、1ChipMSX では JIS 配列となります。
現在のキーボードではほとんど JIS 配列ですので、印字されている通りに入力できる事になります。
\ は入力できません。日本向けの MSX では \ が存在しません。
古いキーボードでは ^ の上が  ̄ になっているものがありますが、~ を入力する事になります。
MSX2 では [SHIFT]+[かな] でローマ字入力が可能です。
もちろん 1チップMSX でもローマ字入力が行えます。

キーボードの対応

以下に MSX と 1チップMSX・MSXPLAYer でのキーボードランプ対応を記載します。
同じ記載のあるキーはそのキーに割り当てられていますが、
そうでないキーはまちまちのようです。

MSX 1チップMSX MSXPLAYer(新) MSXPLAYer(旧)
[CAPSLOCK] [Caps Lock 英数] [Caps Lock 英数] [F6]
[かな] [ひらがな] [F7] 右[Alt][Scr Lk][ひらがな] 右[Alt] [F9]
[GRAPH] [Alt] [F6] 左[Alt] 左[Alt]
[STOP] [End] [Page Up] [Page Up]
[SELECT] [半角/全角] [F8] [Page Down] [Page Down]
[F1/F6] [F1] [F1] [F1]
[F2/F7] [F2] [F2] [F2]
[F3/F8] [F3] [F3] [F3]
[F4/F9] [F4] [F4] [F4]
[F5/F10] [F5] [F5] [F5]
[ESC] [Esc] [Esc] [Esc]
[TAB] [Tab] [Tab] [Tab]
[CTRL] [Ctrl] [Ctrl] [Ctrl]
[SHIFT] [Shift] [Shift] [Shift]
[BS] [BackSpace] [BackSpace] [BackSpace]
[RETURN] [Enter] [Enter] [Enter]
[HOME/CLS] [Home] [Home] [Home]
[INS] [Insert] [Insert] [Insert]
[DEL] [Delete] [Delete] [Delete]
[PAUSE] [Break|Pause] [Break|Pause] [Break|Pause]
テンキー[,] [Num Lock]    
全音量+ [Page Up]    
全音量- [Page Down]    
PSG音量+ [F9]    
PSG音量- [Shift]+[F9]    
拡張WAVE(SCC)音量+ [F10]    
拡張WAVE(SCC)音量- [Shift]+[F10]    
FM音量+ [F11]    
FM音量- [Shift]+[F11]    
画面モード切替 [Sys Rq|Prt Sc]    
デバック表示 [F12]    
PAUSE ランプ NumLock ランプ (画面表示) (画面表示)
CAPS ランプ CapsLock ランプ (画面表示) (画面表示)
かな ランプ ScrollLock ランプ (画面表示) (画面表示)


1chipMSX に関連するコマンド

1chipMSX に含まれている CD-ROM に
1chipMSX に必要な MSX-DOS 向けの .COM ファイルが含まれています。


EP.COM

イメージファイルをドライブに割り当てます。

 

EP イメージファイル [ドライブ] [オプション]

EP IMAGE.DSK A:

EP DISK*.DSK /B/R

 

複数のディスクがある場合は、連番にしておくと、* 指定ができます。

0 番から割り当てられ、0 番が起動します。

B ドライブに割り当てると、イメージファイルの編集が可能です。

 

オプションは下記のとおりです。

 

/F 強制割り当て

/W 書き込み禁止

/B ブート(起動)

/R ソフトウェアリセット

 

複数ディスクの切り替えは次のように行います。

 

  1. かな キーを押した状態でディスクアクセスを行う
  2. CAPS ランプが点滅するので かな キーを離す
  3. ディスクイメージを選択。キー 0〜9 . , + - * / が 0〜15 に対応。

 

FAT16パッチのダウンロード | Okei's Homepage

仮想FDセットアップツール v0.09A | MSXに関する情報 | サイバラのページ


FDSAVE.COM

物理ドライブからイメージファイルを作成します。

 

FDSAVE [ドライブ] [作成イメージファイル名]

FDSAVE A: C:IMAGE.DSK

 

MSX の外付けフロッピーディスクドライブがある場合に使います。
ない場合は他のパソコンで作成する事も可能です。

1chipMSX に関する Q&A

Q. 今でも入手できますか?

公式には販売を終了しています。オークションで出品され、入手できるかもしれません。


Q. 1chipMSX の CD-ROM が見つかりません。MSX-DOS2 のファイルを入れたいのですが……

1チップMSX に付属している CD-ROM には SD カードに対応するため
FAT16 に対応した MSXDOS2.SYS・COMMAND2.COM が含まれていますが、
これを用いずにオリジナルの MSXDOS2.SYS・COMMAND2.COM を入れても起動・動作は可能です。

 

オリジナルの MSX-DOS2 を用いた場合は、空き容量が正常に表示されません。
FAT16 パッチ を用いてこの問題を改善できます。

 

FAT16パッチ


Q. MSX で使用していたフロッピーディスクの中身を SD カードに移したいです。

USB 接続のフロッピーディスクドライブを使用し、
Windows・Mac・Linux パソコンで移すのが良いでしょう。

MSX エミュレータの使い方 に記載があります。

1チップMSX は USB 端子がありますが、フロッピーディスクドライブの認識は対応されていません。


Q. 1チップMSXで生成したファイルの日時がおかしいのですが……

1チップMSX は構造上、システム日時が本体に保存されず、電源オフでリセットされます。
必要であれば、MSX-BASIC や MSX-DOS 起動で日時の設定を行います。


Q. 画面が表示されません。ランプは付いているのですが……

Q. キーボードに触れたら画面が消えてしまいました。

PRINT SCREEN キーを何度か押してみて下さい。画面出力モードを切り替えます。

画面が表示されるようになった場合は DIP スイッチ 1・2 で画面出力を切り替えます。

  • 00 = コンポジット・S 端子
  • 01 = RGB(15KHz)
  • 10 = VGA(31KHz)
  • 11 = VGA(31KHz・高輝度)